洋裁をしていると、だんだん欲しくなるのが、洋裁用のトルソー。
私もずっと欲しいと思って検討はしていたのですが、「トルソーはなくても洋裁はできるし。。。」「お値段が高いから、もう少ししてから買おうかな」と思い、結局購入せずにいました。
ところが先日お会いした、この道30年のベテランパタンナーの先生が、東京キイヤ(tokyo kiiya)のトルソーを使っていらっしゃるのを拝見し、先生が使っていらっしゃるなら私も欲しい!と勢いで購入!笑
今回はトルソーの選び方や、東京キイヤトルソーの使い心地・組み立てなどを紹介していきます。
トルソーの種類と選び方
洋裁用トルソーを選ぶ上でまず一番始めに考える必要があるのは、ボディにゆるみの入っている”ドレスフォーム”と、ゆるみの入っていない”ヌードフォーム”のどちらにするかということ。この2種類の違いは、型紙を作るときに、トルソーに直接布をあてて型紙を作りたいか、つまり立体裁断・ドレーピングをするのか、ということです。立体裁断・ドレーピングをするならば、既にゆるみの入っているドレスフォームが便利です。
サイズの選び方ですが、私のように自分の服を作る場合は、自分のサイズに一番近いトルソーを選べばOK。また、とにかく自分のサイズぴったりのトルソーが欲しい方は、自分に近いトルソーのサイズの小さい方を選ぶのがポイントです。サイズをより細くすることは出来ませんが、太くする分には、布をまいたりパットをつけたりして自分サイズに調整できます。
検討した結果、私は”ヌードフォーム”の「芯地張りボディ Kiiya Couture Standard(キイヤクチュールスタンダード)」というモデルを選びました。
同じ種類にライン入りモデルもあります。
ライン入りのトルソーとラインなしのトルソーと、どちらにするか悩んだのですが、私は出来上がった服を写真にとった時に赤いラインが見えるのは嫌だったので、ラインなしを選びました。
バストライン・ウエストラインなどが必要な作業をする時は、ボディーテープを使用してラインを引いています。
洋裁用トルソーの組み立て
届いたのはこちら。トルソー本体とポール、足です。
ポールと足は黒色かと思っていましたが、マットなグレーでした。足は鋳鉄みたいな雰囲気でどっしりと重いです。
トルソー本体はとっても軽い!素材が発泡スチロールなので、壊れやすいのではないかと心配していましたが、しっかりとしていて硬くて丈夫な素材でした。
組み立ては本当に簡単。
まず、足にポールをはめます。ポールの下の方が雄ネジに、足が雌ネジになっているので、ポールをくるくる回してはめていきます。
ポールがぐらつくのではないかと心配していましたが、ぐらつきは全くなし!非常に丈夫な作りです。
次にボディを乗せる台座の位置を調整します。ネジで固定できます。
ちなみにこちらの台座ですが、ポールにちょうど真ん中当たりに1カ所出っ張りがあるので、そこまで下げることが出来ます。
最後にボディをのせます。ボディの裏に穴があいているので、ここにパイプを入れます。裏の作りも非常にキレイです。
完成!
感想
トルソーを購入したことで、トワル組みやシルエットの確認が非常にやりやすくなりました。今までは自分で着て確かめていたので、体にピンが刺さってしまうことも多々ありましたし、ちょっとしたパターンの修正をするのにも一苦労でした。
特に冬に夏の服を作っているときなんか、寒くて寒くて大変でした。真冬にノースリーブのシーチングトワルを着て、30分程悩む、なんていうこともありました。
今考えると、トルソーなしでよく頑張っていたなと、そしてよく風邪をひかなかったなと思います(笑)
さらに出来上がった作品も、トルソーに着せると見栄えがいいですし、写真をとるのも楽です。
洋裁用トルソーの購入を検討されている方には、キイヤのトルソー、非常におすすめです。