「これから洋裁をはじめたいと思っているけれど、独学で習得できますか?」
「簡単なお洋服を作ってみたいけれど、最初は洋裁教室に通ったほうがいいですか?」
こんな質問をいただくことがありますが、答えはずばり、「独学でも洋裁はできます!私がそうです!」
私自身が独学で今まで洋裁をしてきて、今ではいろいろなお洋服が作れるようになりましたので、自信を持ってそう答えます。
ただ、目指すレベルや作りたいものなどによっては、洋裁教室や専門学校に行った方がいい場合もあると思います。
そこでこの生地では、独学に向いているのはどんな人なのかについて、また独学での洋裁の修得方法、独学にあたって準備すべき洋裁本などについてご紹介していきます。
独学に向いている人、洋裁教室に通った方がいい人
独学
独学に向いていると思うのは、本を読んだりネットで調べたりするのが苦ではない人です。
独学で洋裁をするとなると、誰かが教えてくれる訳ではありませんので、何かわからないことがあった時に自分で本を読んだり、ネットで調べたりする必要があります。ですので、文字を読んだり自分で調べたりするのが苦手でなければ、独学で学んで行くことができると思います◎
洋裁教室
逆に洋裁教室に通った方がいいのではと思う人は、誰かに教えてもらいながら学びたい人、できるだけ早く上達したい人、プロになりたい人、立体裁断など学びたい人です。
できるだけ早く上達したい場合は、洋裁教室に通った方が、プロの人が考えてくれたカリキュラムに従って効率的に学べますし、分からないこともすぐに質問できるので良いと思います。また、プロのパタンナーさんになりたいとか、立体裁断を学びたいなど、レベルの高いところを目指している方は、独学では無理があると思うので、はじめから洋裁教室や専門学校に通った方がよいと思います。
通信講座
更に、独学と教室通いの間を取たような形で、通信講座で学ぶという方法もあります。独学は不安だけど洋裁教室に通うのは金銭的にちょっと、、という方におすすめの勉強法です。
メリット・デメリットまとめ
他にも考えられる、独学・通信講座・洋裁教室通いのメリット・デメリットをまとめます。
独学 | 通信講座 | 洋裁教室 | |
◎ メリット |
・好きな時間にできる
・好きな物を作れる ・お金がかからない
|
・洋裁教室より安い
・カリキュラムに沿って効率的に学べる ・質問できる |
・質問できる
・効率的に学べる ・専門的な知識修得可 ・洋裁の人脈ができる |
△ デメリット |
・不明点は自分で調査
・一人黙々と作業する |
・独学より高い
・締め切りに追われる可能性あり |
・好きな物を作れない可能性あり
・お金がかかる |
洋裁を独学で勉強する方法
洋裁の教科書を準備する
独学で勉強する場合、一番気をつけたいのが、正しい方法を知らないままに適当に作ってしまい、結局美しくし上がらない、ということです。そうならないためにも、まずは洋裁の教科書とも言える本を準備しましょう。
教科書は2冊もあれば十分です。1つは洋裁の基礎について記載されている本です。そしてもう一つが洋裁のテクニックについて記載されている本です。
中には1冊で基礎とテクニックについて両方記載されているものもありますので、そういった場合は、もちろん1冊でOKです。これから長く使う物なので、是非自分に合った本を探してみてくださいね。
内容としては、最低限こちらの内容が記載されているかチェックしてみてください。
基礎 | テクニック |
・必要な道具と使い方
・布の種類 ・地直しの方法 ・水通しの方法 ・針&布&糸の選び方 ・接着芯について ・ミシンの使い方 ・型紙の作り方 ・裁断の方法 |
・直線縫い&折り伏せ縫い&袋縫い
・ボタンの付け方&ボタンホールの開け方 ・ホック&スナップの付け方 ・ファスナーの付け方※1 ・フリルの付け方 ・ギャザーの寄せ方 ・タックについて ・バイアステープの作り方 ・ポケットの付け方※2 |
※1 3種類(フラットニットファスナー&オープンファスナー&コンシールファスナーなど)以上記載されているもの
※2 フラップつきポケット&玉縁ポケットの付け方なども記載されていると尚良いです
おすすめの洋裁の教科書はこれ
よくわからないからオススメを教えて!と言う方には、こちらの洋裁本がめちゃくちゃオススメです。
この本のいいところは、この1冊に洋裁の基礎もテクニックも、とにかく洋裁に必要な知識がぎっしり網羅されているところ。非常にコスパの良い一冊です。
作るものの選び方とテクニックの練習
教科書が揃ったら、早速作るものを考えましょう。作る物を選ぶ時に大切なのは、いきなりいろんなテクニックが必要な物を選ばないことです。新たな物を作るときには、1つか、せいぜい2つくらいの新たなテクニックの入ったものを選んでください。
そして、作る物が決まったら、そこで必要になる新たなテクニックを、一度いらない布で練習してみましょう。きっと「はやく作品を作りたいのに!」という気持ちになるかと思いますが、新たなテクニックを練習せず、ぶっつけ本番というのは、正直無謀だと思います。(私の苦い経験より、です。笑)
初めて作るときは、失敗してしまうことが多々あるかと思いますので、せっかく選んだお気に入りの布をダメにしないためにも、是非一度練習してから本番にとりかかってください。
それから、最終目標はいろいろなお洋服を作ることですが、お洋服は様々なテクニックが組み合わされて作られています。ですので、まずは小物を3〜4作品ほど作って簡単なテクニックを修得した後、段階を経てお洋服作りに移行した方がスムーズだと思います。
具体的に作る物を決めてみましょう
せっかくなので、具体的に作るものを決めてみましょう。第1回目〜第6回目の具体例を作ってみましたので、是非参考にしてみてください。
修得するテクニック・目標 | 作るもの | |
第1回目 | ミシンに慣れる・直線縫い | 巾着袋 |
第2回目 | 四角いポケットをつける | エプロン |
第3回目 | ファスナーをつける | ファスナーつきポーチ |
第4回目 | 復習 | |
第5回目 | ゴム通し、三つ折り | ウエストゴムの簡単スカート |
第6回目 | 接着芯の付け方 | あきなしの簡単トップス |
しつこいようですが、それぞれ作り始める前に、新たに修得するテクニックを、一度いらない布で練習してみてください。
例えば第1回目は、「ミシンに慣れる・直線縫い」が新たなテクニックなので、まずゼロから自分でミシンのセッティングをした上で、いらない布で直線縫いがキレイに縫えるかどうか練習してみてください。
おわり
いかがでしたでしょうか。
私も独学で洋裁を初めて、今では裏地付きのコートを作ったり、オリジナルの型紙を作ったりできるようになりました。洋裁の教科書をきちんと選んで、1つずつテクニックを修得できれば、洋裁は独学でできます!
お洋服作りはとっても楽しいので、皆さんも是非挑戦してみてください!
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました!
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