ウェディングドレスを手作りしたい!!
・・・と思っても、何からどうやって作ったらいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
今回、友人のウェディングドレスを作ってみたので、これから作りたいと考えている方に向けて、検討事項、型紙の選び方、作り方などをまとめます。
自分で作る?教室に通う?
まず、ウェディングドレスを作りたいと思ったら、自分で作るのか、それとも教室などに通ってプロの先生に教えてもらった方がいいのか考えましょう。
ここで検討するのは、ご自身のミシンを使った経験と、作りたいドレスのデザイン、時間的余裕です。
検討事項1・ミシンの経験値
まず、ウェディングドレスを作りたいと思ったら、自分で作るのか、それとも教室などに通ってプロの先生に教えてもらった方がいいのか考えましょう。
ここで検討するのは、ご自身のミシンを使った経験と、作りたいドレスのデザイン、時間的余裕です。
まず、ウェディングドレス作りは、一般的なお洋服を作るよりも難易度がずっと高く、工程数も多いので、「ミシンを使うのは義務教育の授業以来だ」という方は、近くに教えてくれる人がいらっしゃるのでなければ、教室で教えてもらうか、まずは自分でワンピースなどを1着作ってみてから、できそうか判断するのが無難だと思います。
「ミシンは多少使える」とか「一人でああでもないこうでもないと試行錯誤するのも苦ではない」という方は、デザインによりますが、自分でのドレス作りも挑戦できると思います!
検討事項2・作りたいデザインの難易度
次に、作りたいドレスのデザインですが、デザインによって難易度がかなり異なります。
ここでいうデザインとは、Aライン・プリンセスライン・マーメードラインのようなシルエットのことではありません。
シルエットによらず、「補正」の作業を丁寧に正確に行う必要のあるデザイン、つまり体にぴったりと沿ったデザインのドレスは、作るのがとても大変です。
具体的には、例えばビスチェタイプのドレスは体にフィットしていないとずり落ちてしまうため、補正を正確にする必要があり、難易度の高いデザインになります。
(もちろん、元のサイズ感がご自身にピッタリなのであれば補正は不要です。)
逆にキャミソールタイプや、ノースリーブ、袖つきのデザインの方が、補正が甘くてもそれなりに見えるので、比較的作りやすいです!
とはいえ、そういったデザインであっても、体に美しくぴったりっフィットさせたいのであれば、高度な補正技術が必要になりますので、教室に通うことをおすすめします。
検討事項3・時間的余裕
なんといっても大事なのが、時間的な余裕です。新しいことに挑戦する時は、やはり想像以上に時間がかかるもの。
かく言う私も、普段洋裁はしているのですが、ウェディングドレス作りは初めてで、思った以上に時間がかかりました。
自分で作る場合は、もし失敗しても別の手段を取れるように、時間にしっかり余裕を持って作り始めましょう!
デザインと型紙を決める
自分で手作りすると決まったら、イメージに合った型紙を準備します。
型紙は、型紙屋さんで購入する、洋裁本についている実物大型紙を使用するといった方法があります
私が今回ウェディングドレスを作るにあたって検討した洋裁本をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。
手作りドレスでウェディングドレス(月居良子)
シンプルでベーシックなドレスや、セパレートタイプ・ビスチェタイプのドレスが掲載されています。
出版年が古いため、正直なところ写真の雰囲気にも若干の古さを感じますが、、、そこは心配ご無用。
どれもベーシックなデザインばかりなので、お気に入りの生地で作れば素敵なドレスに仕上がること間違いなしです!
かなり作りやすいデザインのドレスも掲載されていますし、要所はカラー写真付きで丁寧に解説されているので、初心者さんに一番おすすめしたいウェディングドレスの洋裁本です。
2WAYウェディングドレス(森永幸徳)
ベースのシンプルなデザインのドレスの上に、ちょっと個性的なアイテムをプラスすることで、2WAYとなるウェディングドレスが掲載されています。
ベースのデザイン4種類に、それぞれ2種類のプラスアイテムが掲載されていて、合計8種類の作品が掲載されています。モードで程よく甘いデザインが今どきで、とっても素敵です。
ベースのデザインはシンプルだけどシルエットがとても美しくて個人的にはかなり好み♡
プラスするアイテムもとっても素敵で他の人とは一味違うデザインをお探しの方におすすめです。
ただ、このプラスアイテム作りは、なかなか難解だと思いますので、初心者の方であれば2WAYにしなくても、ベースのドレスのみ作る、なんていう方法が良いのでは、と思います。
ずっと着たい私だけのワンピース(笹原のりこ)
そもそもウェディングドレスの本ではないのですが、ドレスにぴったりなデザインが多数掲載されています。ワンピースの型紙でも、丈を長く、生地をウェディングドレス向きの生地にアレンジすれば、ウェディングドレスになります!
特にガーデンウェディングや少人数のアットホームな挙式スタイルにはぴったりだと思います。
ワンピースの延長で作ることができるので、本格的なウェディングドレスを作るより、簡単に作れるのが嬉しいポイントです♪
笹原のりこ「ずっと着たい私だけのワンピース」P.9 “D 別珍とフロッキープリントのバイカラーワンピース”
私が今回作ったウェディングドレスは、こちらの本の上の写真、「D」のワンピースをアレンジしたものです。
生地と必要な材料を準備する
生地の選び方
型紙が決まったら、指示書や洋裁本を参考に、生地と材料を準備します。
生地はお好きな生地を選んでいただけばよいのですが、サテンのようなツルツルと滑りやすい生地は比較的扱い難いので、もし代用可能であればシャンタンやタフタのような扱いやすい別の生地に変更することをお勧めします。
下に一般的なウェディングドレスに使われる生地の扱いやすさ(縫いやすさ・裁断のしやすさなど)をまとめましたので、参考にしてください。
扱いやすさ | 生地 |
↑ 扱いやすい
↓ 扱いにくい |
|
今回私が選んだのは、上質なシャンタンと、贅沢なビーズ刺繍が施されたレース生地です。
写真ですと良さが伝わらず残念なのですが、、、本当に美しい生地でうっとり♡♡
こちらの生地は日暮里繊維街のトマト本館で購入しました。
4階のウエディングコーナーに素敵な生地がたくさんあるので、関東近郊にお住まいの方は是非足を運んでみてください。
材料の準備
ドレス作りで必要なものを準備します。よく使われる材料を下記にまとめますので、参考にしてください。(※ 実際は本の指示に従ってくださいね。)
ここで忘れがちなのが、ハトロン紙。洋裁本の型紙を使用する場合は、型紙を写すのに必要になりますので、忘れずに準備しましょう。
- 表地
- 裏地
- 芯・接着芯
- ファスナー
- スプリングホック
- スナップボタン
- ボーン
- ボタン
- バイアステープ
- リボン・ビーズ・その他装飾
- ハトロン紙
ウェディングドレスの作り方
これで準備は整いました。実際に作る工程に移ります。
一般的な作り方の大まかな工程を説明します。
1 採寸する
バスト・ウエスト・ヒップなど、必要な採寸をします。
2 型紙を作る
採寸をした数字を元に、型紙を準備します。
基本的に型紙サイズは、自分のサイズがあてはまる大きい方のサイズを選んでください。
そして、丈を長くする、短くする、少し細くするなどの簡単な補正は、この型紙作りの段階でしておくのがおすすめです。やり方は「型紙 補正」などで調べてみてください。
また多少アレンジする場合も、予め型紙を修正しておくとスムーズです。
3 生地を裁断する
2で作った型紙を元に、生地を裁断します。縫い代を忘れないようにしましょう。
補正をしない場合は、6に飛びます。
4 仮縫いする
手縫いでしつけ糸を使って生地を縫い合わせていきます。
・・・と言いつつ、私は仮縫いはせず、ピン(まち針でOKです)で出来上がりの形になるように止めて組み立てました。また、ミシンで粗く縫う、なんていうことも可能ですよ。(邪道です。)
要はこの後の工程5で、試着でき、形が合わなかったときにやり直せる状態であれば大丈夫です。(しつこいですが、邪道です。笑)
5 試着・補正する。
仮縫いが出来たドレスを試着し、体にフィットしていない部分を調整していきます。納得いくまで4・5を繰り返します。
6 本縫いする
ミシンで出来上がりの形に縫っていきます。最後までできたら、完成です!!
おわり・まとめ
実際に私が作ったドレスがこちらです。まずは前から。
首周りは鎖骨がきれいに見えるように、少し広げました。
スカート部分は、裏地は元の型紙のままで、表のレース生地は裾のスカラップがきれいに見えるように、ボリュームを増やし、タックを畳んで調整しました。
お次に後ろ。
バックは、大胆にV型にカットして、セクシーに。
ウエストには絶妙な大人かわいい色合いの、ピンクブラウンのリボンを巻いています。
うーん、とってもいい感じ♡かわいいです♡
今回は自分のウェディングドレスではありませんでしたが、とってもいい思い出になりました!友達の晴れ姿がとっても楽しみです♪
ウェディングドレス作りは一生の思い出になると思いますので、是非皆さんも挑戦してみてください。