ニット生地を縫っていたら、ミシンの針穴に生地が食い込んで絡まってしまった!!!そんなことありますよね。
上手く縫えないよー、、、と思っている方、大丈夫です!
この記事では、ニット生地がミシンの針穴に食い込まないように縫う方法と裏技について解説します。

そもそも。なぜ食い込むのか?
家庭用ミシンの針穴は、ジグザグ縫いなどにも対応できるように、幅が広くなっています。ですから、ニット生地のように柔らかい生地の端に針を落とすと、生地が針と一緒に針穴に落ちてしまいます。
そしてニット生地は布帛(伸びない普通の生地)と比べると滑りが悪いので、生地がその場にとどまってしまうため、生地が針穴に食い込んだままになり、絡まってしまうのです。
食い込まない縫い方・裏技
1・布端から距離を空けて縫う
- 直線縫いの場合
例えば縫い代1cmであれば、端から1cmのところから2〜3針程返し縫いをしてから進みます。
- ジグザグ縫いの場合
縫い代を多めに取り、生地端ではなく、少し内側にジグザグミシンなど、端処理をします。その後、いらない部分をカットします。
上の写真では、普通は1cmの縫い代のところ、1.5cm縫い代をとり、0.5mmカットしました。
この方法だけで問題解決する場合も多いので、まずは、上記の布端から距離をあけて縫う方法を試してみてください!
2・針穴を狭くする
針穴を狭くすることで、ニット生地が針穴に食い込んでしまうことを防げます。
やり方はA・Bの2種類あります。(ただし、どちらもジグザグ縫いなど針が横に振れるぬい方をする場合には使えませんので、ご注意ください!)
A 直線縫い用の針板に交換する
B 針穴をマスキングテープやガムテープで塞ぐ
本当は秘密にしたい裏技がこれ!!!直線縫い用の針板が無い場合、この方法が便利です。
針穴をマスキングテープやガムテープで塞ぎます。こうすることで針穴が狭くなるので、ニット生地が針穴に食い込んでしまうことを防げます。
針穴の周りにある送り歯(ギザギザしたやつ)にまでテープを貼らないように気をつけてくださいね。
ずっと貼ったままにしておくと、そのうち外れてしまったり故障の原因になったりする可能性もあるので、使い終わったらすぐにテープを外しましょう。
3・ハトロン紙やセロファンなどを敷く
生地の下にハトロン紙・ティッシュなどを敷き、生地と一緒に縫います。縫い終わったら破って外します。
ハトロン紙やティッシュ以外にも、色々なもので代用可能です。ご自分の使いやすいもので試してみてくださいね!
ただし、ジグザグ縫いだと紙などを外しにくかったり縫い目が緩んだりする場合があります。その場合の端処理は、捨てミシンをかけると良いでしょう。
捨てミシンとは布の端から2〜3mmのところに直線縫いをかけることです。ジグザグ縫いやロックミシンのステッチでなくても、これでほつれ止めできますよ。
直線 | ジグザグ | 3点ジグザグ縫い | |
ハトロン紙 | ⭕️ | ❌ | ⭕️ |
セロファン | ⭕️ | ⭕️ | ❌ |
コピー用紙 | ⭕️ | ❌ | ❌ |
クッキングシート | ⭕️ | ❌ | ❌ |
ティッシュ | ⭕️ | ❌ | ❌ |
まとめ
ニット生地が家庭用ミシンの針穴に食い込む時に、試してほしいやり方をご紹介しました。
- 布端から距離を空けて縫う
- 直線縫い用の針板や押さえを使う、または針穴にテープを貼る
- ハトロン紙やセロファンを敷く
皆さんもこの方法で是非試してみてくださいね。
他にも、家庭用ミシンでニット生地がうまく縫えずに悩んでいる方は、こちらの記事でニット生地の縫い方についてまとめているので、ご覧ください↓↓

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